思春期の子どもを上手に褒めるには?
子どもは褒めて育てよ。
そう書いてある書籍は多いですね。
確かに、叱って育てるより褒めるの方が良いです。
ただ、多くの人が人を褒めるという経験に乏しいため、
また、照れくささもありますよね。
子どもに対しても「どう褒めていいかわからない」
という方が多いです。
そこで「ほめる」から「伝える」に、少し方向転換をしましょう。
ポジティブ・フィードバックを紹介します。
ポジティブ・フィードバックとは?
フィードバックとは「意見・評価」のことです。
つまり、ポジティブ・フィードバックとは
「前向きな意見や評価」の意味です。
褒め方がわからないという方は、
ポジティブ・フィードバックをおススメします。
「すごいね!」と褒めるのではなく、
「あなたを見ている」「認めている」ということを
言葉で伝えていく方法です。
私の塾でも授業の終わりに
「学習記録」を書くのですが、
生徒たちの授業の感想などに
私がポジティブ・フィードバックしています。
- 「がんばっているね」
- 「前進したね」
- 「もっと伸ばせる」
毎日のフィードバックはシンプルです。
あるいはテストの結果が出たときは、
点数が良くても悪くても、
一人一人とミィーティングをして
ポジティブ・フィードバックをします。
いくつかコツがありますので、紹介します。
1,サンドイッチで認める
期末の結果がネガティブなものだったとしましょう。
結果が出るまでの過程を過去とすれば、
過去→現在→未来を
ポジティブ→ネガティブ→ポジティブと
ネガティブをサンドイッチします。
例えばこんな感じです。
- 期末はいつもより頑張っている様子だったね。
- そのわりに英語が下がってしまったね。
- あなたなら工夫すれば良くなると思うよ。
ネガティブな結果を受け止めつつ、
次へ向けてポジティブに伝えます。
2,期待を込める
上の例の「あなたならもっと良くなる」は
相手への期待を込めた表現です。
逆に、会話の締めくくりを
「受験は大丈夫なの?」とすると、
子どもの中に「大丈夫だろうか?」と
悪い想像が膨らみます。
仕事の大事なプレゼンの前に
「大丈夫ですか?」と聞かれたら
心配になるのと同じです。
それよりも
「〇〇さんなら、きっとうまくいく」と言われたいですよね。
大丈夫?など心配する感情は、
相手にも伝染します。
会話の終わりに期待を込めた
ポジティブ表現を入れましょう。
3,子どもに未来を考えさせる
過去の失敗や努力不足や悪い結果を
振り返って反省することも大事です。
しかし、過去は変えられませんので、
お子さんが今より良くなるには、
未来を変えることに意識を向けましょう。
テストが悪かったら、
- 「次のテストではどうしたらいいと思う?」
- 「改善できる点はどこかな?」
- 「私たち(親)にできることある?」
お子さん自身に思考させましょう。
- 「次も悪かったら、塾へ行きなさい!」
- 「次も悪かったら、塾を辞めさせます!」
このように脅しても意味がありません。
もし月謝の価値に疑問を感じるならば、
「塾は続けるかどうか考えて、決めたら教えて」と
どんな理由で、どうするつもりなのか
自分で考えさせ、報告をさせましょう。
お子さんがどうすればいいか迷っているなら、
一緒に相談してあげましょう。